東京都医師会の尾﨑治夫会長は4月6日、4期目(2021~23年)を目指し6月の都医会長選に立候補する考えを明らかにした。都医会館で開かれた会員有志の政策勉強会「駿河台クラブ」で正式に表明した。
尾﨑氏は、東久留米市で内科循環器科クリニックを開業する内科医。東久留米医師会長、都医副会長を経て、2015年に野中博前会長の後継者として都医会長に初当選した。
駿河台クラブで挨拶に立った尾﨑会長は「6月の選挙で4期目に挑戦したい」と明言。
「尊敬する先輩から『会長は3期ぐらいで辞めるのが一番いい』と言われ、私もそう思っていたが、コロナが襲ってきて(3期目で)集大成的な仕事ができなかった。体はそんなに弱っておらず、まだまだアイデアも頭の中で浮かんでくるので、もう1期やらせていただいて、その間にコロナを抑えていきたい」と述べ、新型コロナ感染症への継続的な対応とポストコロナに向けた体制立て直しを出馬の理由として挙げた。
「(4期目で)できる限りやらせていただいて、優秀な3人(=猪口正孝、角田徹、平川博之の3副会長)の誰かにバトンタッチし道筋をつけて隠居したい」とも述べ、5期目の出馬はしない考えを示唆した。
執行部については、「都知事から『もっと女性の役員を増やしなさい』という話もある。知恵と才能、力がある女性をチームに入れて戦いたい。各地区から均等に役員を出してもらうのでは、世の中が刻々と変わる情勢において動ける方を獲得できない。しっかり戦える東京都医師会をつくっていきたい」と述べ、女性役員を増やす方針などを示した。
この日の会合には、武見敬三参院議員、羽生田俊参院議員(元日医副会長)、自見はなこ参院議員、安藤高夫衆院議員ら自民党の国会議員も駆けつけ、応援メッセージを送った。
自民党で感染症対策ガバナンス小委員会委員長を務める武見氏は「尾﨑会長はこの1年、政府が大きく混乱する最中において、率先して地域医療を守る立場からPCR検査の拡大・充実で大きな役割を担ってきた」と述べ、ワクチン接種などでのさらなるリーダーシップに期待を示した。