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■NEWS 参院選で日医連が会見、自見氏実質6位当選で「組織の力を示すことができた」

No.5126 (2022年07月23日発行) P.70

登録日: 2022-07-15

最終更新日: 2022-07-15

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日本医師会の政治団体である日本医師連盟(日医連)は7月13日、10日に投開票が行われた第26回参院選の結果を受け、記者会見を開いた。日医連の組織内候補として出馬した自民党比例代表の自見英子(はなこ)候補が2回目の当選を果たしたことについて松本吉郎常任執行委員(日本医師会長)は「組織の力をしっかりと示すことができた」と評価した。

自見氏は今回の参院選で21万3369票を獲得し、自民党比例代表候補中8位で当選。1位と2位は優先的に当選が決まる「特定枠」であることから、松本氏は「実質6位」だとし、日本歯科医師連盟が支援する山田宏氏(17万5871票、10位当選)、日本看護連盟が支援する友納理緒氏(17万4335票、11位当選)、日本薬剤師連盟が支援する神谷政幸氏(12万7188票、17位当選)など医療・介護系候補の中で「トップ当選を果たした」と強調した。

医療・介護系候補の中で「トップ当選を果たした」と強調する松本常任執行委員

■コロナが後援会活動に影響、「組織が試される選挙」と巻き返し

松本氏は、2020年9月の自見氏推薦決定後約1年10カ月の選挙戦を振り返り、「新型コロナ感染症対策で医療の現場に負担がかかり、後援会の活動にもかなり影響が出ていた。後援会活動のバロメーターの1つでもあるサポーター名簿の集まりが当初かなり低調だったのも事実。巻き返しのため全国に働きかけを行い、各都道府県・郡市医師連盟の協力で徐々に会員などへの浸透が図られた」と述べた。

また、「過去の選挙で団体推薦候補の得票数によりその団体に有利な政策が反映されたことがあった」とし、「今回の選挙は自見候補個人の選挙ではなく『組織が試される選挙』であることを訴えてきた。危機感と緊張感を持って全国の医師会組織が一丸となって選挙に臨んだ。(実質6位という結果で)組織の力をしっかりと示すことができた」とコメントした。

「21万3369票」という得票数についても「他の団体推薦候補の方々が票を減らす中、6年前の得票数21万562票から2000票を上回る上積みをした」と高く評価した。

■安倍元首相と同じような存在「正直想像できない」

松本氏は、選挙区で当選した元日医常任理事の星北斗氏(自民)や元財務副大臣の桜井充氏(同)ら他の医師の当選者とも「トリプル改定などに向けてしっかり連携していきたい」とした。

医療をはじめ社会保障に深い理解があった安倍元首相の急逝を受け、自民党とのパイプをどう再構築していくかについては「『安倍元首相の存在と同じような形でどなたかを』というのは正直言って想像できない。ただ、医療に詳しい先生方は自民党あるいは公明党にも多くいるので、そういった方々とさらに連携を深めていきたい」と述べた。

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