岸田文雄首相は8月10日、内閣改造を行い、第2次岸田改造内閣が同日夕方に発足した。厚生労働相には、安倍政権下で同ポストを二度経験した自民党の加藤勝信氏が就任した。
新型コロナ対策・健康危機管理/全世代型社会保障改革担当相は山際大志郎氏(自民)が留任。ワクチン接種推進担当相は松野博一官房長官(自民)が引き続き兼務する。医療DXなどに関わるデジタル相には河野太郎自民党広報本部長が起用された。
岸田首相は同日の記者会見で、旧統一教会と政治家の関係に対する国民の疑念を払拭するため、今回の内閣改造では「政治家としての責任において(旧統一教会との)関係を点検し厳正に見直すことを言明し、それを了解した者のみ」を閣僚に任命したと説明。新型コロナ対策については「新たなフェーズへの移行と対応の強化」に取り組むとした。
加藤厚労相は就任後の記者会見で、岸田首相より①新型コロナ対策の段階的な見直しを行い、1日も早い社会経済活動の正常化を目指す、②次の感染症危機に備えるため「日本版CDC」の創設、医療機関との協定の法定化、司令塔機能の強化、保健・医療提供体制の構築を進める、③全世代型社会保障の構築のため、医療・介護提供体制の改革や保育・介護等の現場で働く人々の処遇の改善に取り組む─などの指示があったとし、「医療DX」などのデジタル化にも積極的に取り組む考えを示した。