東京オリンピック・パラリンピックの開催を5年後に控えた7月24日、会場などで体調を崩した外国人が医療機関を受診するのを手助けするため、医療系大学生が英語で医療サポートを行う団体「Team Medics(チーム・メディックス)」を結成した。
競技会場周辺にブースを設置、体調を崩した人の状態を聞き取り、医療機関へ渡す日本語の問診票作成や、症状に応じて近隣の適切な医療機関情報を提供することなどを目指す。いずれは言語ごとに対応可能な医療機関のマップ作成なども視野に入れている。
23日に行われた会見では、メンバー約90人が会場に駆けつけた。約9割が医学部生で、リーダーは中学3年間をスイスで過ごした日大医学部2年の鈴木あみさん(左から3人目)。
自身の経験から「外国で医療を受ける不安を解消したい」との呼びかけに、医学部のある関東の大学を中心に参加者が集まった。スーパーバイザーとして、医療通訳・医学英語教育の専門家の押味貴之日大助教とジェームズ・トーマス慶大特任助教が参加している。
今後の活動は研修会などを定期的に開催し、修了者だけが問診表を作成できる仕組みとするなど質の担保も図るという。