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【私の一本】『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (Star Wars:Episode Ⅲ–Revenge of the Sith)』

No.4782 (2015年12月19日発行) P.79

南郷栄秀 (東京北医療センター総合診療科医長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-31

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  • ジョージ・ルーカス監督・脚本、20世紀フォックス配給、2005年公開。米国のSF映像作品『スター・ウォーズ』シリーズの実写版主要映画第6作(DVD:20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン、2005年発売)

    自分は誰のために生きているのか、 あらためて考えさせられる一作

    私のライフワークであるEBM(evidence-based medicine)は、エビデンスをふまえて患者に提供する医療の質を高めるための方法である。1990年代初頭に提唱されて瞬く間に世界中に広まったが、エビデンスに従うことがEBMであるとの誤解も横行した。それどころか、相手に有無を言わせぬ圧倒的な力として、エビデンスを好き勝手に操る者も現れた。

    私が少年の頃に1作目が公開された「スター・ウォーズ」は、言わずと知れたハリウッド映画を代表する大ヒットシリーズである。「エピソード1~3」は、ジェダイの騎士であるアナキン・スカイウォーカーが、妻を守るために悩み苦しみながら暗黒面(ダークサイド)に堕ちていく過程を描いている。特殊能力であるフォースの光明面(ライトサイド)を持つジェダイの騎士として育てられたが、自分の能力に見合った扱いを受けていないことを不満に感じており、ダークサイドの権化であるシスに妻を救う力を体得できるとそそのかされ、フォースのダークサイドの能力を使う決断をしてしまう。

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