初孫の初節句に鯉のぼりを購入した。「其の112 そして祖父になる」で、孫は可愛がらないぞ宣言をしてるのに、約束が違うぞとお叱りを受けるかもしれない。しかし、正しいニッポンのお爺としては、祝わざるをえないのである。何卒ご寛恕のほど。
大阪には昔から松屋町に玩具問屋街があって、季節に応じ、雛人形、五月人形などが大々的に売り出される。ちなみに「まつやまち」が正しい読みだが、みな「まっちゃまち」という。その松屋町へ出向いて買おうかとも思ったのだが、歩いて行ける距離に節句人形専門店があるのを思いだした。日頃から街的な小商いの勢いが陰りつつあるのが気になっているし、そのお店へ。
基礎工事なしで揚げることができる最大の鯉のぼりは3メートルということなので、そのサイズをお願いした。すると、店のおじさん、大きすぎて無理ちゃいますかと言う。どこの人やというから、千林の仲野ですと答えたら、あぁ、あの家やったら大丈夫と。近所のお店は不躾だけれど話が早い。
しかし、おじさんの心配は当たらずと言えども遠からず。屋根や植え込みにひっかからないように揚げるとなると、ぎりぎりだった。アルミ製の杭を打ち込んで、組み立てたアルミ製のポールを差し込むようになっている。昔は全部が木製だったから重くて大変だったろうけど、楽なものだ。
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