槇原敬之作詞・作曲で、SMAPの35枚目のシングルとして発売。2007年には文化庁・日本PTA全国協議会主催の「親子で歌いつごう 日本の歌百選」に選出された(CD:ビクターエンタテインメント、2003年発売)
2003年に発売されてから300万枚以上が売られ、誰もが知っているSMAPの「世界に一つだけの花」を挙げたい。私が上手に歌えるというわけではないが、サビの歌詞が素晴らしいのである。
この曲のサビは、私が専門とする人類遺伝学・ゲノム医療の真髄を表している。日本人類遺伝学会では、個人間の違いが、差別に結びつかないように細心の注意を払い、人間の多様性を前提にお互いが尊重しあう社会の構築のために、教育や社会啓発活動を積極的に行っていくこと、を理念として掲げている。
ヒトゲノム解析研究の進展により、ゲノムの多様性が明らかになってきているにもかかわらず、今までの医学教育では、遺伝子の「変化」が「多様性」や「個体差」ではなく、「正常」と「異常」の対比という視点に傾いていた。
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