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一生の思い出になりました[炉辺閑話]

No.4889 (2018年01月06日発行) P.41

飯石浩康 (市立伊丹病院病院長・第93回日本消化器内視鏡学会総会会長)

登録日: 2018-01-03

最終更新日: 2017-12-21

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2017年5月11日~13日に大阪国際会議場とリーガロイヤルホテルで第93回日本消化器内視鏡学会総会を主宰しました。

本学会は会員数3万3000余名を擁するマンモス学会です。2日半の総会では、理事長講演、会長講演、特別講演、教育講演など17講演、主題43セッション467題のほか、一般演題920題の発表がありました。さらに海外3箇所および国内1箇所と会場を繋いでの2つのライブセッションも行いました。参加者数は6220名で、予想を上回る盛会でした。

3年前の理事会で総会会長に推挙され準備を始めました。苦労したのは、主題のテーマや司会者および海外からの招待講演者の決定、国際セッションの外国人演者との交渉、一般演題の振り分けなどでした。中でも一番苦労したのは、総会直前の抄録集の作成でした。折しも私が4月に大阪府立成人病センター(現・大阪国際がんセンター)から現在の市立伊丹病院に異動するという緊急事態が発生し、事務局長には大変な苦労をかけました。大阪大学から異動を打診されたのは前年の12月でした。総会会長のことが気になりましたが、4月の時点で準備は概ね終わっているだろう(終わっているはず)と考えて事務局長のお許しも得て異動したわけですが、予想よりはるかに大きな困難を事務局長に与えてしまうことになりました。

実質的には私と事務局長2人だけでほとんどを準備しましたが、参加者の評価は良好でした。私のために骨身を削って奮闘してくれた事務局長には言葉に尽くせないほど感謝していますし、大学の医局ではなく人数も少ない中で協力してくれた大阪国際がんセンター消化管内科と肝胆膵内科・消化器検診科の先生たちに感謝しています。

私は、奥田 茂先生(第33回)、竜田正晴先生(第70回)に続いて、同じ診療科から3人目の総会会長でした。大学でも同じ診療科から会長3人という例はないはずで、非常に誇りに感じています。診療・研究のレベルをさらに高めて4人目の会長が選ばれることを夢見て筆を置きます。

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