日本専門医機構は6月29日、役員の任期満了に伴い、新役員を決定した。新理事25人のうち13人が新任、12人が再任となり、監事3人は全員新任となった。16年7月から理事長を務めていた吉村博邦氏は退任した。
役員は表の通り。理事長と副理事長は今後開催する理事会で互選により決定する。
社員総会終了後に会見した吉村氏は「8394名の若い先生方が参加して専門医研修を行う仕組みができたことは、医療レベルを維持・発展させるために意義深く、若い先生にとっても大切なこと」と述べ、新専門医制度が今年4月からスタートしたことの意義を評価した。その一方で、「課題は山積しているが、新執行部に1つ1つ解決してほしい。今は70%くらい(の制度)だが、100%に近づけてもらいたい」と次期執行部に期待を示した。課題としては、医師の地域偏在やサブスペシャルティ専門医の制度構築を挙げた。