文部科学省がこのほど公表した大学等の研究者の活動実態に関する調査報告(2018年度)によると、医局員は活動時間全体の7割以上を医療関連の社会サービス活動(診療等)に費やしており、研究活動に割いている時間は約15%にすぎない。また、保健分野の教員の職務活動時間に占める研究時間の割合は29.8%で、他の学問分野(理学49.3%、工学38.2%、農学39.9%)と比べると小ささが目立つ。保健分野では02年度の調査以来、診療活動等の割合が増加の一途を辿っている。診療活動等の時間の割合は下位の職種になるほど大きく、教授では12.2%、准教授では22.2%、講師では26.8%、助教では37.0%となっている。