プラタナスの花言葉は「天才」「好奇心」だそうだ。好奇心をもって、私の失敗談を読んで頂きたい。
症例は41歳男性。罹病期間は少なくとも、2年以上の2型糖尿病患者。糖尿病で治療開始になったのは、39歳で肺化膿症のため当院の呼吸器内科に入院した時。そのとき既に、蛋白尿3+、血清Cre 1.2mg/dL、HbA1c 12%、眼底出血ありの前増殖性網膜症であった。すぐにインスリン療法開始になり、眼科もレーザー治療が開始になった。約1カ月の入院、抗菌薬投与で肺化膿症は軽快し退院となった。外来には毎月かかさず受診して頂き、インスリン強化療法にてHbA1cはその後6.5%前後にまで改善した。40歳時に、右第5趾に蜂窩織炎を起こし整形外科に入院。約1カ月の抗菌薬投与でも改善なく、第5趾は切断になってしまった。
残り625文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する