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アメリカで実感「サイエンスってええもんやなぁ」[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(14)]

No.4711 (2014年08月09日発行) P.72

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-03-28

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  • 米国・ミシガン州での学会の帰りに、旧友の研究者がいるカンザスシティの研究所に寄った。ストワーズ医学研究所、といっても、知名度は高くない。しかし、知る人ぞ知る超お金持ち研究所なのである。

    一代で財をなした実業家・ストワーズさんの寄付によって運営されている研究所だが、その寄付金額は半端ではない。基金だけで20億ドルとか。すごすぎる。
    カンザスといえば、ふつうの人は、オズの魔法使いと竜巻しか思い浮かばない。そんな田舎なので、あまり人が行きたがらない。だから、研究所を訪れるゲストに対するもてなしがすばらしい。

    敷地内に宿泊所があるのだが、泊めてもらったスイートルーム(写真)は、これまでに経験したこともないような最高の部屋であった。冷蔵庫の中の飲み物もただであった。我ながらちっこいこと言うてるけど…。

    もちろん、宿泊所に劣らず研究所もゴージャスで研究環境は抜群だ。まるでホテルのようなしつらえで、むちゃくちゃ快適。

    不利な場所なので、いい研究者をリクルートするのも大変だ。だから、外部からの研究費がなくとも研究を遂行できるシステムになっている。

    残り430文字あります

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