日本医師会の役員選挙が1日に公示され、2期目続投を目指す現職の横倉義武会長は同日、都内で選挙対策事務所を開いた。
4日時点で会長選への出馬を表明しているのは横倉氏のみ。30余の都道府県医師会の推薦を受けており、28日の定例代議員会で行われる投票は信任投票となる見通し。
副会長(定数3)のポストを巡っては、塩見俊次奈良県医師会長が2日に立候補の意向を明らかにしており、現職3氏に塩見氏を加えた4氏で争う構図となっている。
横倉会長は1日、決意表明の中で「医師会こそ医療を担う専門家集団であると世に示す必要がある」と訴え、2期目の課題に組織率向上を挙げ、再選への意欲を見せた。
当選後の新執行部案としては、副会長の現職3氏を留任させ、常任理事では、退任する葉梨之紀、高杉敬久、藤川謙二の3氏と、昨年急逝した大野和美氏の後任として、羽鳥裕(神奈川)、笠井英夫(岡山)、松本純一(三重)、釜萢敏(群馬)の4氏を加える意向を示した。
一方、塩見氏は4日、本誌の取材に対し「今の日医は地方医師会の意見が通りにくい雰囲気がある。立候補を通じて、これからさらなる困難に対峙する医療を担う日医の変革を促し、一石を投じたい」と、出馬への意気込みを語った。