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■NEWS 医療従事者数の適合率、医師98.3%、看護師等99.4%―21年度病院立入検査結果

登録日: 2024-09-27

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厚生労働省は920日、医療法第25条に基づき病院に対して行った2021年度の立入検査の結果を公表した。それによると医療従事者の標準数を満たしていた病院の割合(適合率)は医師数が98.3%、看護師・准看護師数が99.4%、薬剤師数が97.9%―だったことがわかった。前年度と比べると医師、薬剤師の適合率は上昇したが看護師・准看護師は横ばいだった。

20年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で立入検査の実施率が32.1%にとどまった。21年度もコロナ禍での立入検査となったが、実施施設は8032病院中5515病院、実施率は68.7%と大きく改善した。

医療従事者数の適合状況をみると、医師の適合率は98.3%となり、前年度から0.8ポイント上昇した。病院種類別の適合率は一般病院98.4%、精神科病院98.3%、その他病院(主に結核病床を有する病院)100%。病床規模別の内訳をみると、一般病院は20~49床(96.4%)、精神科病院は50~99床(93.8%)の適合率が最も低い。充足率でみると、充足率100%未満は5515病院中91病院(一般病院76、精神科病院15)にとどまり、ほとんどの病院で標準数以上の手厚い配置が行われていた。

看護師・准看護師数の適合率は前年度と同水準の99.4%だった。病院種類別の適合率は一般病院99.4%、精神科病院99.8%、その他病院100%。充足率をみると、5515病院中5462病院は100%以上だったが、一般病院では100%未満が31病院あり、2病院は50%未満だった。

薬剤師数の適合率は前年度比0.3ポイント増の97.9%だった。病院種類別の適合率は、一般病院98.2%、精神科病院96.5%、その他病院100%。病床規模別でみた適合率が最も低かったのは、一般病院が2049床(95.7%)、精神科病院は150199床(94.8%)だった。

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