群馬大病院と東京女子医大病院の特定機能病院の承認取消しを巡り議論している厚生労働省の社会保障審議会医療分科会が14日、開かれた。
群馬大病院からは腹腔鏡手術による死亡例に関する調査委員会の開催経緯とその後の対応について、東京女子医大病院からは事故再発防止策の具体的な取り組みについて報告があった。
委員からは群馬大病院の報告に対し、「診療録の記載が十分でないなど医療の基本的なことから見直す必要がある」など厳しい意見が出た。東京女子医大病院については「病院全体のガバナンスが機能していない」との指摘があった。
同分科会は早ければ今月中にも「取消し処分が相当」とする意見をまとめる見通し。