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新専門医制度、10月に専攻医登録へ【日本専門医機構】

No.4864 (2017年07月15日発行) P.17

登録日: 2017-07-10

最終更新日: 2017-07-13

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日本専門医機構は7日に理事会を開き、新整備指針運用細則の改訂を了承した。理事会は来年4月に新専門医制度をスタートさせる準備が整ったとして、10月に一斉に専攻医の登録を開始したいとしている。

運用細則に関して機構は、各地域で研修プログラムを承認する都道府県協議会の位置づけについて「機構は協議会の求めに協力することができる」などとする案を6月の厚生労働省「今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」に提示。これに対し荒井正吾構成員(奈良県知事)が「協議会の実効性が担保されていない」と反対していた。

検討会の意見を踏まえ、機構は該当部分について「協議会は基幹施設に対し情報の提供を求めることができる」「基幹施設は機構に連絡した上で協議会に情報提供し、その際遅滞なく機構にも報告する」などと改訂した。

これを受け吉村博邦理事長は、「来年4月スタートに向けて規約上の環境が整った」と強調。松原謙二副理事長も「理事会としては来年4月から開始したいので、(スタートに向けて)厚労省と相談したい」との意向を示した上で、7月中にプログラムの一次審査、9月中に二次審査、10月に専攻医の登録開始、年内に専攻医の研修先決定―とのスケジュールを目指す方針を説明した。

機構は8月にも開催が予定されている次回の厚労省検討会で改訂した運用細則を報告する方針。4月開始に向けて検討会の議論が注目される。

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