□淋菌が原因となる感染症であり,男性の尿道炎,女性の子宮頸管炎を主体とした性感染症の感染経路をとる。
□重症例では管内性に上行し,男性では精巣上体炎,女性では卵管炎,骨盤内炎症性疾患を生じる。
□頻度は低いが,菌血症から全身性に拡散する播種性淋菌感染症を引き起こすこともある。また,結膜炎の原因となる。
□男性尿道炎:排尿痛,尿道分泌物の出現。
□女性子宮頸管炎:帯下の増量,不正出血。男性に比べ症状は比較的軽微であり,自覚されない場合もある。
□男性尿道炎の場合は尿沈渣で白血球が多数認められ,グラム染色標本の鏡検によりグラム陰性球菌を認める。分離培養による淋菌の分離同定,あるいは核酸増幅法による淋菌DNAの検出で診断される。
□女性子宮頸管炎では,子宮頸管擦過検体を採取し,培養法あるいは核酸増幅法で淋菌あるいはそのDNAを検出する。子宮頸管擦過物の鏡検法では,グラム陰性球菌の存在だけでは淋菌感染症と診断するには足らない。
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