『結核診療ガイドライン2024』は,今回初めて作成されたため,本critical question(CQ)についても新たに設定した。
感染制御・早期診療を目的とした結核の迅速診断を課題として,もともと抗酸菌塗抹検査と培養検査の欠点を補うために導入された核酸増幅検査(NAT)であるが,現状では月1回の保険による実施が認められているにすぎない。塗抹・培養検査は診断時3回の実施を推奨しているのに,なぜNATは異なるのか。塗抹・培養検査と同様にNATを複数回繰り返してこれまで以上に高感度化できるかを評価するために,システマティックレビューを実施した。
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