1986年のリファンピシン(RFP)を標準治療に導入した時期1),および1996年のピラジナミド(PZA)を含んだ4剤6カ月治療が導入された時期2)の結核医療の基準では,「糖尿病,じん肺など結核の経過に影響を及ぼす疾患を合併する場合又は副腎皮質ホルモン剤若しくは免疫抑制剤を長期に使用している場合には,患者の病状及び経過を考慮して治療期間を修正する」とされ,具体的な基準は記載されていない。
その後,2004年の結核医療の基準では,「治療期間を修正する」から「各々3カ月延長できる」3)と変更され,現在の結核医療の基準でも踏襲されている。
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