□ペニシリンGに対して耐性を示す肺炎球菌による感染症である。
□小児および成人の髄膜炎や中耳炎としてみられることが多い。関連して菌血症となることも多い。
□臓器によって耐性の定義が異なり,臨床的効果にも差がみられる。
□フルオロキノロン系薬やカルバペネム系薬を治療の切り札として用いる。
□肺炎球菌は,肺炎や髄膜炎,中耳炎の原因菌として最も頻度が高い細菌である。
□したがって,発熱のほか,それぞれ喀痰の増加や頭痛,耳痛など臓器特異的な症状がみられる。
□肺炎球菌の中でも,ペニシリン耐性株(penicillin-resistant Streptococcus pneumoniae:PRSP)の定義としては,分離・同定された肺炎球菌のペニシリンGに対する最小発育阻止濃度(minimum inhibitory concentration:MIC)値が,微量液体稀釈法で,以前は一律に2μg/mL以上の株とされていたが,肺炎など髄膜炎以外では,特に静注薬でのブレイクポイントとしては,8μg/mL以上に変更になっている(表)。
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