日本医師会の定例・臨時代議員会が23〜24日に開かれた。
23日の定例代議員会では役員選挙(表)が行われ、会長選では現職の横倉義武氏(福岡)が塩見俊次氏(奈良)を破り、4選を果たした。任期は2年間。会長を4期務めるのは武見太郎、羽田春兔、坪井栄孝の各氏に次ぎ、4人目。横倉氏は昨年10月に世界医師会長にも就任している。
注目された副会長選挙は、今村聡氏(東京)、中川俊男氏(北海道)、松原謙二氏(大阪)の現職3人が当選した。横倉氏は会長選に立候補するにあたり、役員の推薦候補者(キャビネット)を公表。副会長には今村氏、中川氏のほか、常任理事だった松本純一氏(三重)を推薦していたが、松本氏は落選した。常任理事選挙は横倉氏が推薦した候補者が全員当選した。
選挙後の会見で横倉会長は信任された理由を問われ、「地域医療を大事にする方針が評価されたのだと思う」との認識を示した。今後の会務運営については、落選した松本氏が中央社会保険医療協議会で日医推薦の委員を務めていることから「新しい常勤役員から補充する」と述べ、新役員と交代させる考えを明らかにした。
松原副会長をキャビネットから外した理由については、松原副会長が副理事長を務める日本専門医機構の運営の透明性に課題があったと指摘。今後の関係については「(課題について)地元の医師会長から注意され、本人も反省しており、しこりはない」と明言。松原副会長も「会内で一致団結して横倉先生を支える」と強調した。