西日本豪雨災害について加藤勝信厚労相は10日の閣議後会見で、医療施設と社会福祉施設等において人的被害はないことを説明した。
この日加藤厚労相は、厚労省が把握している被害状況を報告。記録的な豪雨によって甚大な被害が生じているとする一方、「医療施設については、断水、停電等の被害が出たところがあるが、現時点では地域全体の診療機能に影響はなく、人的被害はない。社会福祉施設等においては、断水、停電等の被害が出た施設があるが、現時点で人的被害は承知していない」と述べた。また、災害時の健康危機管理に関する自治体の指揮・調整の支援を行う「災害時健康危機管理支援チーム」(DHEAT)について、岡山県から派遣要請があったことから、12日から派遣予定であることも明らかにした。
同省によると11日12時時点で、被災した10県で災害派遣医療チーム(DMAT)88隊が活動中。医薬品・医療機器の供給に関しては、通行止めの影響による輸送遅延を除き、被害情報はない。また、病院の患者用給食の業界団体に確認したところ、安定供給の支援を必要とする会員企業はないという。