本庶佑先生のノーベル生理学・医学賞受賞を記念して、週刊日本医事新報第4671号(2013年11月2日号)「プラタナス」欄に掲載されたお原稿を再掲いたします。
「プラタナス」は、医療界のトップランナーからの提言を紹介するコーナーですが、その中で、本庶先生は「生涯健康プラン」「公的保険制度」「終末期医療」の3つの課題を挙げられています。特に公的保険制度の将来像については、「適用される医療技術や医薬品が次々と拡大することの再検討(が必要)である。…限られた財源と医療資源をどのような形で使うことが最も国民の健康に寄与するのかという問題を医療従事者、受益者、保険者等が真剣に考えるべきである」と、高額薬剤問題についてもふれられている点が印象的です。