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【人】渋谷健司さん「日本の医療に投げかけられた問いに答えを示したい」

No.4745 (2015年04月04日発行) P.13

渋谷健司 (厚生労働省『保健医療2035』策定懇談会座長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-21

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  • 渋谷健司さん( Shibuya Kenji)

    厚生労働省『保健医療2035』策定懇談会座長

    1966年東京都生まれ。91年東大卒。帝京大市原病院、東大病院を経て、93年米国ハーバード大リサーチフェロー。99年同大博士課程卒。WHO勤務を経て、2008年より東大教授。12年より医療系シンクタンクJIGH代表理事

    「日本の医療に投げかけられた問いに答えを示したい」

    20年後の日本の医療を見据えた政策ビジョン『保健医療2035』を策定する有識者懇談会の座長を務める。厚労官僚を含む平均年齢42.7歳の若手委員とともに、6月の報告書とりまとめを目指して議論を進めている。

    「塩崎厚労相から座長を頼まれた時は、役所にありがちな結論ありきの審議会や関係団体の利害調整の場ならば断ろうと考えました。しかし大臣から、国民の健康を増進し、世界の保健医療にも貢献できるような新しい医療のビジョンが欲しいという熱い思いを伺い、喜んで引き受けることにしました」

    議論の的は、医療サービス提供体制から医学教育まで多岐にわたる。現在は「理想の医療」について自由に意見を出し合い、報告書の骨子を探っている段階。委員からは「たばこのまったくない世界」など大胆な提案が飛び出す。渋谷さんはナビゲーターとして議論の舵を取り、対立する意見はあえて戦わせる。

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