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【人】今中雄一さん「地域医療構想には医療の質の可視化が必要です」

No.4759 (2015年07月11日発行) P.14

今中雄一 (京都大学大学院医学研究科教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-15

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  • 今中雄一さん( Imanaka Yuichi)

    京都大学大学院医学研究科教授

    1961年大阪府生まれ。86年東大卒。東大、米ミシガン大で博士号取得。河北総合病院、日本医大助手、講師、九大助教授、亀田総合病院などを経て、2000年より現職。日本医療機能評価機構執行理事。

    「地域医療構想には医療の質の可視化が必要です」

    医学部に入る前から制度や政策といった医学と社会の関わりに興味を持っていたという今中さん。「社会や医療の仕組みには課題が多く、システムとしてそれらを解決することこそが人々の健康にとって有益なのではと考えていた」ことから、医療制度やシステムを研究する道に。米国留学時には同じキャンパス内の経済学や工学の研究所、政策研究所などにも顔を出し、多領域で研鑽を積んだ。

    今中さんが取り組むテーマの1つに「医療の質」の評価がある。提供される医療の質が地域や医療機関によって差があることにかねて着目していた。そこで、診療データを活用し、診療のプロセスや成果、経済性を反映する客観的な指標を測定し、参加病院にフィードバックするプロジェクト「QIP(Quality Indicator/Improvement Project)」を1995年から開始。それを基に、医療資源の格差に加え、医療の質の地域格差の存在を明らかにしてきた。

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