2000年代前半には年間1000件を超えていた医事関係訴訟だが、直近5年では新受・既済ともに800件前後で推移している。最高裁判所の集計によると、18年(速報値)は新受785件、既済803件だった。事件の受理から終局までの審理期間も、最近は平均で2年を切っている。判決総数に占める原告側の請求が一部でも認められた割合(認容率)は、18年は18.5%だった。既済事件の終局区分では「和解」が半数を超えるようになってきており、「判決」は約3割となっている。
18年の既済件数の診療科目別割合をみると、最も多いのは内科(192件、25.0%)で、次いで外科(122件、15.9%)、歯科(98件、12.8%)などと続く。
前後で推移