認知症の人が行方不明になり、家族等が捜索願を届け出るケースが増加している。警察庁の集計によると、2018年中の認知症行方不明者数(届出受理数)は1万6927人で、統計を取り始めた12年の約1.8倍になった。認知症行方不明者は行方不明者全体の約2割を占めており、人口10万人当たりでは13.4人、1日当たりでは46人が届け出られている計算だ。認知症行方不明者のうち、7割以上は捜索願の受理当日に、9割は1週間以内に所在が確認されているものの、行方不明中に事故に遭うなどして死亡が確認された人は500人を超えており、早期発見のための地域の体制づくりや自治体間の情報共有が一層求められている。
を超えている