小野薬品工業とブリストル・マイヤーズスクイブは1月19日、12月に免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ点滴静注」(一般名:ニボルマブ)が原発不明がんに対する承認を取得したことを受け、メディアセミナーを開催した。
原発不明がんは、十分な検索にもかかわらず原発巣が不明で、組織学的に転移巣と判明している悪性腫瘍。複数臓器に転移が認められる患者が半数以上を占め、生存期間は6〜9カ月、5年生存率は2〜6%と極めて予後が悪く、生命に重大な影響がある重篤な疾患とされている。
セミナーでは、承認申請の根拠となった治験(NivoCUP試験)を主導した近畿大内科学腫瘍内科部門教授の中川和彦氏(写真)が試験結果について解説。化学療法既治療例における奏効率は22.2%、治療歴の有無を問わない全体集団における奏効率も21.4%で、治療歴を問わずオプジーボの抗腫瘍効果が示されたことなどを説明した。
中川氏は「ニボルマブ(オプジーボ)は世界で初めて原発不明がんに対して承認された薬剤となった。原発不明がんが開発治験の対象となったことは極めて重要な朗報。患者にとって研究の対象にならないことほど恐怖はない」と述べ、さらなる研究開発に期待を示した。
「オプジーボ点滴静注」の適応疾患
悪性黒色腫、非小細胞肺癌、腎細胞癌、古典的ホジキンリンパ腫、頭頸部癌、胃癌、悪性胸膜中皮腫、結腸・直腸癌、食道癌、原発不明癌