厚生労働省は8月26日、医系技官の次官級ポスト「医務総監(仮称)」の新設を盛り込んだ2017年度機構・定員要求を提示した。同省の設置法を改正し、来年度中の創設を目指す。
医務総監は、英国の「チーフ・メディカル・オフィサー」や米国の「サージョン・ジェネラル」を参考にした役職。期待される役割(表)は、医療技術革新の施策への反映や健康危機管理への対応など、医療・保健分野の重要施策の統括。医療・保健分野の重要性が外交面でも増大していることから、感染症対策や高齢化対策などで日本が世界に貢献するための中心的役割も求める。