株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

「骨太方針2023」の少子化対策・こども政策と社会保障・医療制度改革方針をどう読むか?[深層を読む・真相を解く(133)]

No.5175 (2023年07月01日発行) P.50

二木 立 (日本福祉大学名誉教授)

登録日: 2023-06-21

最終更新日: 2023-06-22

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

岸田文雄内閣は6月16日、「経済財政運営と改革の基本方針2023」(以下、「骨太方針2023」)を閣議決定しました。今回は、それの少子化対策・こども政策と社会保障・医療制度改革方針を検討します。前者は、6月13日に閣議決定された「こども未来戦略方針」とワンセットです。これらと、財務省・財政制度等審議会が5月29日に取りまとめた「建議」、昨年の「骨太方針2022」、及び昨年12月に公表された「全世代型社会保障構築会議報告書」(以下、「構築会議報告書」)の記述との異同に注目します。

結論的に言えば、少子化対策・こども政策のメニューは相当拡充されましたが、財源確保策はまたも先送りされました。社会保障・医療制度改革は今年度も新味に欠けますが、「かかりつけ医機能の強化」については、医療法改正で決着がつき、その枠を超える改革は当面行われないことが確認できます。

プレミアム会員向けコンテンツです(連載の第1~3回と最新回のみ無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

関連物件情報

もっと見る

page top