厚生労働省は3月22日の中央社会保険医療協議会に、2022年度のDPC退院患者調査の結果を報告した。いずれの調査項目においても前年度調査から大きな変化はなかった。なお、中医協への定例報告は今回が最後。来年度以降は公開データの一部として毎年度末に公表する。
22年度は、DPC対象病院1767施設、DPC準備病院256施設、およびこれらの比較対象となる出来高算定病院3896施設が調査対象となった。DPC対象病院の病院群別内訳は、大学病院本院群が82施設、DPC特定病院群が181施設、DPC標準病院群が1504施設。
主な結果をみると、平均在院日数は大学病院本院群:11.70日(前年度比0.13日減)、DPC特定病院群:11.26日(増減なし)、DPC標準病院群:11.91日(0.12日増)、DPC準備病院:12.50日(0.02日減)、出来高算定病院:13.28日(0.13日増)となり、DPC標準病院群と出来高算定病院で微増した。
病床利用率は、大学病院本院群:75.1%(0.5ポイント減)、DPC特定病院群:79.3%(0.1ポイント減)、DPC標準病院群:73.8%(0.2ポイント減)、DPC準備病院:72.4%(1.3ポイント減)、出来高算定病院:68.5%(1.0ポイント減)―となった。
退院時の転帰が治癒または軽快だった患者の割合は、大学病院本院群:76.4%(0.4ポイント減)、DPC特定病院群:80.3%(0.2ポイント減)、DPC標準病院群:81.7%(0.2ポイント増)、DPC準備病院:79.7%(0.1ポイント減)、出来高算定病院:78.2%(0.2ポイント減)―といずれの施設類型ともほぼ横ばいで推移した。
計画外の再入院の割合(4週間以内)は、大学病院本院群:3.1%(0.2ポイント減)、DPC特定病院群:3.9%(0.2ポイント減)、DPC標準病院群:4.0%(0.2ポイント減)、DPC準備病院:3.3%(0.3ポイント減)、出来高算定病院:3.3%(0.4ポイント減)―だった。