福岡資麿厚生労働相は7月15日の記者会見で、SNS上で「外国人の国保未納は年間4000億円」とする投稿が拡散されていることについて「当方の認識とは異なっている」との見解を示した。
投稿拡散は、日本維新の会の柳ケ瀬裕文氏が5月の参院予算委員会で、外国人の国保未納額について「年間約4000億円」との試算を紹介したのが発端。柳ケ瀬氏は6月3日の参院外交防衛委員会で「10年間で4000億円の未収というのが正しい」と試算を訂正したが、その後も「年間4000億円」の情報がSNS上で広がった。
会見で福岡厚労相は「令和4年度の国保未納額は外国人に限らず全体で約1457億円」として「外国人の未納額年間4000億円」という情報の誤りを指摘。「外国人の方にも適切に保険料を納付いただくことは重要であり、引き続き保険料の適切な納付に向けた取り組みを進めていきたい」と述べた。
生活保護の受給について「日本人よりも外国人を優先している」との情報が拡散していることに対しても「外国人を優先しているということはない」と否定した。