厚生労働省は18日、第109回医師国家試験(2月7~9日、東京ほか11カ所で実施)の結果を発表した。受験者数は9057人(うち新卒者8250人)で前回より425人増加し、合格者数は8258人(同7798人)と438人の大幅増となった。合格率は91.2%(同94.5%)だった。
合格者の内訳は、男性6245人(69.0%)、女性2812人(31.0%)、合格率はそれぞれ90.6%、92.6%で、男女別のデータ集計が始まった1991年以来25年連続で女性のほうが高い結果となった。
合格基準は、一般問題を1問1点、臨床実地問題を1問3点とし、(1)必修問題200点中160点以上(必修問題の一部を採点から除外された受験者は総点数の80%以上)、(2)必修問題を除く一般問題200点中129点以上、臨床実地問題600点中405点以上、(3)禁忌肢問題選択数は3問以下─のすべてを満たすこと。
採点除外等の取り扱いとした問題は、「日齢10の新生児で日齢0の新生児より低値を示すのはどれか」(複数の正解肢があるため)、「思春期前後の男子において誤っているのはどれか」(同)、「妊娠中の深部静脈血栓症の発症に最も注意すべきなのはどれか」(必修問題として妥当でないため)の3問。
大学別の合格者状況を見ると、新卒・既卒を合わせた合格率が最も高かったのは、浜松医大、自治医大、順天堂大の99.1%。
そのほか千葉大(99.0%)、横浜市大(97.6%)、鳥取大(97.4%)などが高かった。