厚生労働省の「がん診療連携拠点病院等の指定に関する検討会」(座長=山口建静岡県立静岡がんセンター総長)は13日、がん診療連携拠点病院の指定更新について審議し、患者の死亡が問題となっている3施設について結論を保留し、「最終的な判断は厚労相に委ねる」との意見をまとめた。
来年度からの指定更新が保留されたのは、群馬大病院、千葉県がんセンター、東京女子医大病院の3施設。拠点病院の指定は4年ごとの更新制になっている。
13日の会合ではまた、実態と異なる報告がなされていた拠点病院への対応について、検討会として「注意喚起相当」または「指定取消相当」との意見を述べることを厚労省が提案し、了承された。
「注意喚起相当」は過失により、指定要件を満たしていないことが報告されなかった場合に該当。「指定取消相当」は、虚偽の報告がなされた場合か、要件を充足する見込みがない場合に当てはまる。