自民党の衛藤晟一参院議員(首相補佐官)が3日、都内で開かれた「医療フォーラム」で講演し、2016年度診療報酬改定の改定率について、「きわめて難しい改定になる」との見通しを示した。
衛藤参院議員は、前回改定について、「消費税引上げと一緒で大混乱した。全体ではプラス0.1%だったが、消費税引上げ分を入れると実質はマイナス改定だった。(財務当局に)見事にやられた」と振り返り、「今回はきわめて難しい改定になる」と述べた。
その上で、自民党で医療政策の議論の中心にいるのは伊吹文明衆院議員であると紹介し、「(党の)幹部と話しあって、4人くらいのチームを編成し、2年前のように(財務当局に)だまされないよう改定に臨みたい」と述べ、前回改定の反省をふまえ、財源確保に臨む考えを示した。