2011年度の特定保健指導の終了者は約64万人で、対象者の15.0%にとどまったことが、厚生労働省がこのほど公表した「特定健康診査・特定保健指導の実施状況」(確報値)で明らかになった。前年度との比較では、1.9ポイント向上している。
メタボリックシンドロームに着目した健診・保健指導は40〜74歳の被保険者と被扶養者を対象に、08年から医療保険者に実施が義務づけられた。「実施状況」(確報値)は、保険者からの報告を厚労省が精査して算出したもの。
それによると、11年度の特定健診の対象者は約5253万人(前年度約5219万人)で、受診者は約2347万人(同2255万人)。実施率は44.7%で、前年度より1.5ポイント向上した。
特定保健指導の対象者は約427万人(同約413万人)で、健診受診者に占める割合は18.2%(同18.3%)。年齢階級別の指導実施率は40〜44歳が12.2%と最も低い。45〜64歳までは大きな差はないが、65歳以上で相対的に高くなっている。性別では男性が14.9%、女性は15.6%、保険者の種類別では市町村国保(小規模)で30.2%と最も高く、次いで健康保険組合(単一)が20.5%だった。
また、特定保健指導の対象者の減少率は、対08年度比で9.7%(同7.9%)だった。