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医業経営ツールボックス 開業編 Vol.2

◆Vol.2 開業地選択スタート! (1)まず基準は?

1~2年後に耳鼻科クリニックを開業しようと考えています。特に候補となる地域もなく、成功できる場所であればどこでもよいのですが、何を基準に、どのようにすれば良い開業地を見つけられるでしょうか?

成功できれば何処でも良いは迷路の入口!! まだ開業地選びには早いのでは?

(1)ご自身の環境から考えましょう
場所探しのポイントとして重要なことは、「自分が医師として何を求めて独立開業するか」という「開業目的」をしっかり持つことです。
開業地はこだわらず、成功できる場所を探したいといった希望はよくあります。しかし、エリアを広げすぎることは、開業地選びの段階で迷路にはまってしまいがちですので、あまりお薦めできません。開業を考え、場所を考える際には、まずご自身の環境を見つめ直して考えましょう。

Check 1 ご家族の状況は?
特に若年層のお子様がいらっしゃる場合は、転校が可能かどうか。開業地エリアを決定する折には見逃せない要件です。必ず最初にご家族と話し合いが必要です。

Check 2 具体的方針は? オフィス街で平日診療? 住宅地で地域密着の開業医? 商業地で夜間診療や休日診療も行う?
診療科目によって適切なエリアが決まってくる場合もありますが、「どんな」開業を望むかを考え上記を決断するだけでも、開業の候補地は絞られるはずです。

(2)「どこで」エリアは、第2希望までからスタート
点ではなく、線か面(例:○○線○○駅〜○○駅間、○○市内、○○区内)で検討し、見つからなければ、再度エリアを検討するというのが無駄のない方法です。

(3)「どのように」探すか
インターネットで検索、開業コンサルタントへ依頼、開業サポート事業者(調剤薬局・薬品卸・医療機器・建築関連業者など)を利用…など。選択肢は多数ありますが、いずれも人任せにせず必ず現地に出向くことです。
各事業者を利用する場合は、物件探しから開業までトータルなサポートを依頼することも可能です。最終判断はご自身の意志です。必ず事前に費用やサポート条件など詳細な確認を行い、委託契約内容を把握してから依頼しましょう。

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