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「ヘウレーカ!」[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(244)]

No.4952 (2019年03月23日発行) P.65

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2019-03-20

最終更新日: 2019-03-18

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またまた、NHK Eテレ「ヘウレーカ!」に登場いたします。1回目は「“お前はもう死んでいる”ってホント?」というタイトルで、細胞とか病理学について。2回目は「かけっこが速いのは親譲り?」で遺伝と環境、エピジェネティクスなどについて。そして今度は3回目。

これまでの2回は、又吉さんの疑問に答える解説者としての出演。まぁ、ちょっと芸のあるところを見せようと、しょうもない冗談を飛ばしたりもしてましたけど、一応は大学教授らしいお仕事だった。

今回は、「この“なぜ”はほっとけない!」というお題の年度末特別番組で、すこし違ったお役目である。又吉さんと、いつもは番組でナレーターを務めておられる平成ノブシコブシの吉村崇さんをお連れして、おもろい研究をしている若手研究者3人のところへ案内するという設定だ。

「ヘウレーカ!」と大書された大型バスに乗っての移動だった。よくテレビ番組で見かける車内の後方が応接スペースみたいになっているサロンバスに、吉村さん、又吉さんと並んで座り、車中での撮影もあった。気分はまるでお笑い芸人さんである。我ながら、だいじょうぶか…。

スタッフは10人以上と、テレビの撮影は大がかりである。車中でのカメラの多さには驚いた。小型とはいえ4台のカメラが、3人それぞれと3人を同時に撮れるように固定されている。さらに、大きなテレビカメラが2台で計6台もあった。

訪問先の研究テーマは、シジュウカラの「言語」コミュニケーション、ヘビの「右利き左利き」、昆虫の「武器」と、さすがにどれもユニークなものばかり。

どう考えても、何の役にも立ちそうにない研究なのが素晴らしすぎる。こういう高度な夏休みの自由研究みたいな研究がいちばんおもろいんちゃいますかねえ。

又吉さんのクールなリアクションと、吉村さんのハイテンションなリアクションの違いが対照的で面白い。吉本興業の養成所NSCで同期だっただけあって、とても仲がよさそう。聞くとはなしにお二人の会話に耳を傾けるのも楽しかった。

吉村さんに負けじと、ちょっと頑張ったつもりですけど、どうでしょうねぇ。ともあれ、どんな番組に仕上がっているか、見るのがとても楽しみであります。

なかののつぶやき

「『ヘウレーカ!号』(と名付けられてました)の前で記念撮影。番組の放映は3月27日(水)、午後10時からです。みなさんぜひご覧ください!」

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