厚生労働省が先月公表した「2018年労働災害発生状況」によると、休業4日以上の死傷者数は12万7329人(対前年比5.7%増)と3年連続で増加した。このうち60歳以上は前年より3219人多い3万3246人で、全体の26.1%を占める。
事故の型別でみると、「転倒」は全産業で前年比10%以上の増加となった。転倒の死傷者のうち25.7%が60歳以上の女性で、他の型の災害と比較しても、特に高齢女性の転倒が休業4日以上の労働災害となる傾向があった。
政府は70歳まで定年を延長する高年齢者雇用安定法改正案を発表しており、高齢者の労働災害を防止する環境整備が重要な課題となりそうだ。
は60歳以上