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■NEWS 医師候補4人が当選、社会保障の「給付と負担」論議本格化へ─参院選

No.4970 (2019年07月27日発行) P.69

登録日: 2019-07-22

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第25回参議院議員選挙が21日、投開票された。医師資格を有する立候補者では、自民現職の古川俊治氏が埼玉選挙区で3選を決めたほか、全国比例区では元日本医師会副会長で自民現職の羽生田俊氏が2選、日本共産党書記局長で現職の小池晃氏が4選、元厚生労働大臣政務官で元職の梅村聡氏が日本維新の会から当選を果たした。

与党の自民・公明両党は、改選定数124の過半数を上回る計71議席を得て勝利した。選挙戦で野党の多くは10月の消費増税の中止・凍結を訴えたが、社会保障の安定化や教育無償化の財源確保を名分とした増税は既定路線となった。政府は夏以降に社会保障改革の本格論議を始めたい意向を示しており、参院選が終わったことで給付と負担の見直しを巡る動きが活発化しそうだ。

今回の参院選で、古川氏は、改選定数が今回から4人になった埼玉選挙区で78万6479票(得票率28.2%)を獲得し、トップ当選を決めた。日本医師連盟の推薦を受けた羽生田氏は全国で約15万1500票を獲得したものの、初当選の前回(2013年)の約24万9800票を大きく下回った。同じく比例区の小池氏の得票数は約15万4600票、梅村氏は約5万8200票だった。

元厚労副大臣で東京都医師連盟などの支援を受けた自民現職の武見敬三氏は、東京選挙区(改選定数6)で当選順位6位ながら5選を果たした。日本看護連盟の支援を受けた自民現職の石田昌弘氏、日本薬剤師連盟の支援を受けた自民新人の本田顕子氏は、それぞれ比例区で当選。また、神奈川選挙区(改選定数4)では、元日本歯科医師連盟理事長で自民現職の島村大氏がトップ当選した。

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