全国自治体病院協議会は23日、今年度開始した「医療の質評価・公表等推進事業」について、協力病院からデータ収集する「臨床指標」を公表した。
事業には約100の会員病院が参加。データは分析後、参加病院にフィードバックし、7月以降病院ごとの数値を公表する予定。
臨床指標は、(1)共通指標、(2)一般病床指標、(3)精神科指標─の計35項目。
このうち(2)一般病床指標としては、「褥瘡推定発生率」「脳梗塞入院1週間以内のリハビリテーション強度」「在宅復帰率」「地域医療機関サポート率」「地域救急貢献率」など20項目のデータを収集する。
(3)精神科指標は、「緊急措置入院患者数」「3カ月以内の退院患者数」「在宅復帰率」など13項目から成る。全自病によれば、精神科の指標を含む医療の質評価事業は全国初。
23日に開いた会見で邉見公雄会長は、「今まで全く問われてこなかった日本の精神科医療の質が評価されることになる」と意欲を示した。