国土交通省はこのほど、全国屋上・壁面緑化施工実績調査の結果、医療福祉施設における2013年の屋上緑化施工件数は少なくとも181件、施工面積は4万1699m2と過去最高となったことを明らかにした。08年の102件から年々漸増している。調査は全国の造園建設会社や総合建設会社、屋上・壁面緑化関連資材メーカーなど計477社を対象に行われた(223社から回収、回収率46.8%)。
医療福祉施設における屋上緑化が増えている要因について同省は、(1)高齢化の進行による医療福祉施設建設着工数の増加、(2)緑を利用したリハビリテーションや療養への注目─を指摘。
13年に竣工した屋上緑化空間の例としては、「光・緑・水の溢れた環境」という施設コンセプトを具体化し、患者らの憩いの場として屋上庭園に多くの草花を植栽した東京都健康長寿医療センターを紹介。また、同省が後援する都市緑化機構主催コンクールの受賞作品として、(1)屋上をリハビリの場として利用している例(箕面市・千里リハビリテーション病院)、(2)森林セラピーの実施例(徳島市・老健施設エルダリーガーデン)、(3)園芸療法の実施例(西尾市・あいちリハビリテーション病院)を紹介している。過去の受賞作品は、同機構ホームページ(http://urbangreen. or.jp/ug/blog/004kakonojyu syousakuhinn/)に掲載。