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市内2病院が機能停止、復旧には相当の時間 - 堤防決壊の常総市

No.4769 (2015年09月19日発行) P.11

登録日: 2015-09-19

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台風18号による大雨で鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市では、市内の4病院のうち、きぬ医師会病院(中核病院)、水海道さくら病院の2施設が床上浸水の被害を受けたほか、市内を縦貫する主要幹線道路が冠水。医療提供体制にも甚大な被害が及んだ。
きぬ医師会病院は1階部分が浸水し、CTなどの検査機器が水没。水海道さくら病院も1階部分が浸水し、病院としての機能を停止した。常総市によると、透析患者など緊急性の高い入院患者は、隣接するつくば市の医療機関に移送された。
14日に現地に医療支援に入った茨城県医師会副会長の松﨑信夫氏によると、「避難所から仕事や(被災した)家の片付けに行く人を多く見かけた。住民は何とか日常を取り戻そうとしていた」という。
また、同日現在で水海道さくら病院は「浸水した部分を片付け始めている」状況。きぬ医師会病院では、日赤救護班が駐車場に設置した仮設テントで診療を行うなど、外部からの支援で医療提供が再開されつつあるが、松崎氏は「被災前の機能を取り戻すにはかなり時間がかかりそうだと聞いている」と話している。

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