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2018年度同時改定に向け新執行部が発足 - 現職の横倉氏が戦後4人目の3期目へ [日医会長選]

No.4810 (2016年07月02日発行) P.10

登録日: 2016-07-02

最終更新日: 2016-12-07

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【概要】日本医師会代議員会が6月25日、26日の両日、都内の日医会館で開かれた。25日には任期満了に伴う役員選挙が行われ、会長選では現職の横倉義武氏(福岡)が石井正三氏(福島)を破り、3選を果たした。横倉氏の任期は18年6月までの2年間。


4年ぶりとなる日医会長選を制したのは、現職の横倉氏。有効投票数363票のうち横倉氏が317票、石井氏が41票を獲得、白票は5票だった。横倉氏は2012年に当時現職の原中勝征氏を破り会長に就任、3期目となる。会長を3期以上務めるのは、武見太郎、羽田春兔、坪井栄孝の各氏に次ぎ、戦後4人目。

●同時改定に向け、横倉氏の“政治力”に期待
横倉氏の主な勝因は、医療保険財政への厳しさが増す中、2016年度診療報酬改定で本体プラス0.49%の改定率を確保したことに加え、安倍晋三首相をはじめとする政権中枢と直接話ができるという関係性が評価されたようだ。18年度には今後の医療提供体制を左右する診療報酬・介護報酬の同時改定が控える。しかし、10%への消費税率引上げが延期されたことで、これまで以上に改定率を巡る交渉は難航する可能性が高い。横倉氏の6月5日の選挙対策事務所開きでは各地域ブロック代表からこうした難局に際し、“政治力”に基づくリーダーシップに期待する声が多かった。
一方、石井氏が41票を獲得したことについて横倉氏は、「これまでの4年間への批判票と受け止めている。今後はこうした声があることを念頭に政策立案する必要があると感じている」と述べた。
また、25日には副会長以下、新執行部(表1)の顔ぶれも固まった。副会長3人は再任。常任理事(10人)は7人が現職で、温泉川梅代(広島)、市川朝洋(愛知)、松本吉郎(埼玉)の各氏が新たに就任した。

●「必要なエビデンスやアイデアは医療現場にある」
同日の会見で横倉氏は、3期目に当たり「住民の健康を守り、将来に必要な医療・介護を過不足なく提供し続けていくためには、かかりつけ医を中心とした体制づくりが必要で、それは医師会の役目。時代の趨勢に合った必要なエビデンスやアイデアはすべて医療現場にある。だからこそ、私ども医師会が先頭に立ち、持続可能な社会保障制度を確立していくことが重要だと確信している」と述べた。財源論への質問に対しては、「参院選をしっかり戦って(多くの得票数を集め)、国民がいかに医療を重視しているかを政府に知ってもらう。それを力にして対応していきたい」との方針を強調した。


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