会長選の翌26日に開かれた臨時代議員会の冒頭、横倉会長は3期目に臨むに当たっての所信表明を行い、基本方針として、①かかりつけ医を中心とした“まちづくり”、②将来の医療を担う“人づくり”、③医療政策をリードし続ける強い組織づくり─の3つの基本方針を掲げた。その実現に向けては、「積極的な行動(Action)」「偏りのない政策(Balance)」「新たな取り組みへの挑戦(Challenge)」という基本姿勢を示した。
また、今年が日医の前身である大日本医師会の設立から100年目に当たることに触れ、「次の100年がいかなる時代になろうとも、泰然と医学・医療をもって国民に尽くし、国民皆保険を堅持する」との決意を示した。
●高久氏「今後も学術面から日医支える」
日本医学会の高久史麿会長も挨拶に立ち、日本医学会が日本専門医機構などの社員になるために「一般社団法人日本医学会連合」を設立した経緯を説明した上で、「日本医学会と日本医学会連合の関係に疑問の声が上がっている。この問題は日医新執行部と時間をかけて相談したい。今後も日本医学会は日医を学術面から支えていくことを誓う」と述べた。
臨時代議員会では、高額医薬品、医師偏在対策、新専門医制度などの問題について、代議員が日医の見解を質した。