日本専門医機構は4日の理事会後の会見で、2018年度に新専門医制度を開始することを正式に発表した。今年10月1日をメドに19基本領域の専攻医の一次登録を開始し、12月中旬をメドに二次登録を開始する。
同日の会見で吉村博邦理事長は声明を発表。この中で、「来年当初をメドに、専攻医がどの診療科のどのプログラムに所属するか概要が明らかになった時点で、新制度が地域医療にどのような影響を与えているかなどについて学会ごとにご報告いただく」「新制度によって地域医療への影響や専門研修レベルについて改善する必要が生じた場合には、各学会に制度や運用の修正等の変更を依頼し、必要に応じて応募状況等の調整を行う」と説明した。また松原謙二副理事長は、開始までに問題が生じた場合には、厚生労働省や学会と相談の上で「決して地域医療に影響が起きないように対処する」と強調した。
新専門医制度の開始時期を巡っては、当初は2017年度を予定していたが、昨年6月に日本医師会や四病院団体協議会、厚労省などから地域医療に混乱をもたらすとの懸念が示された。昨年7月には理事体制が大幅に刷新。新執行部は開始の延期を決定し、地域医療に配慮した制度を再検討した。
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