日本専門医機構は21日の理事会後に会見を開き、専攻医の登録開始日を10月10日とすることを発表した(表)。これまでは1日から一次登録を開始するとしていたが、総合診療専門医のプログラム審査が遅れたため、スケジュールを再調整した。
会見では、総合診療専門医プログラムの一次審査を20日に終えたことも発表された。これで、19基本領域すべての研修プログラムの一次審査が終了したことになる。都道府県協議会が今月29日までに協議した後、機構が二次審査を行い、専攻医の登録へと進む。
会見で吉村博邦理事長は「初期臨床研修施設と専攻医あてに登録と採用の手順をまとめたマニュアルと手紙を送る」との予定を説明。さらに、「一番の問題は都市部の専攻医の偏在をいかにコントロールするか。東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の5都府県は専攻医の募集総数が過去5年の後期研修医の採用実績の平均値を超えないものと(運用細則で)しているので、これを厳しく規定し、登録後も機構と学会で確実に確認して調整したい」との方針を示した。総合診療専門医は過去の実績がないため、松原謙二副理事長は都市部に偏ることのないよう対応する考えを強調した。