安倍晋三首相は1日、第4次安倍内閣発足に当たり記者会見を行った。会見で安倍首相は「『生産性革命』と『人づくり革命』を車の両輪として、少子高齢化という最大の壁に立ち向かっていく」との方針を表明。経済最優先の姿勢を示し、「改革あるのみ」と政策を着実に推進していく意向だ。
先の総選挙で争点の1つに掲げた社会保障を巡っては、「介護人材確保のためのさらなる処遇改善なども進め、子育て、介護など現役世代の不安を解消する。消費税の使い道を大胆に見直すことで、2兆円規模の政策を実施し、わが国の社会保障制度を、お年寄りも若者も安心できる全世代型の制度へと大きく改革していく」と強調。消費増税による財源のうち2兆円を社会保障の“充実”に向ける方針を改めて示した。
また、2020年までの3年間を生産性革命・集中投資期間に位置づけ、「大胆な税制、予算、規制改革、あらゆる施策を総動員していく」とし、12月上旬をメドにこうした政策パッケージを取りまとめる考えを示した。
首相が「仕事人内閣」と名づけた閣僚は全員を再任。厚生労働相は加藤勝信衆議院議員が引き続き務める。