日本医療政策機構は18日、「2017年日本の医療に関する世論調査」の結果を公表した。飲食店での受動喫煙対策については「飲食店の広さに関係なく、全面禁煙とすべき」という回答が約半数を占めた。
調査は、パネル調査会社のモニターである全国の20歳以上の男女1000人を対象として、昨年11月にインターネットで実施。
調査結果によると、飲食店の広さによって禁煙、一部禁煙/一部喫煙、喫煙に分けることについて、「広さに関係なく全面禁煙とすべき」という回答が約半数に上った。「広さによって分けるべき」は33.5%、「広さに関係なく全面喫煙とすべき」は6.3%だった。
「受動喫煙」について「意味を含めて知っている」と回答したのは約8割。そのうち、知っている健康への影響は、肺がんで95.6%と多い一方、乳幼児突然死症候群では44.4%に留まっていた。
また、非喫煙者の73.4%、現在喫煙者の51.6%で「たばこを吸わない人が受動喫煙から守られる環境を整備すべきだ」と回答した。
調査ではこのほか、医療および医療制度に対する満足度も調査。医療制度に対する全般的な満足度は「大いに満足」(4.0%)、「やや満足」(43.0%)を合わせて47.0%と半数を下回った。最も満足度が高かったのは「医療機関を自由に選ぶことができる」(53.7%)。「診断・治療などの技術の質」(52.9%)、「医療の安全性(医療事故の防止)」(48.3%)と続いた。一方、最も低かったのは、「制度決定への市民参加の度合い(制度に国民の声が反映されているか)」(21.0%)。次いで、「制度決定プロセスの公正さ(制度をつくる過程の透明さ)」(21.8%)だった。