自由民主党の厚生労働部会は6日、厚労省が今国会への提出を目指している医療法・医師法改正案を了承した。提出時期は3月中旬と見込まれる。
同法案では、医師偏在対策の解消に向け、医師少数区域で一定期間勤務した医師を厚労相が認定する制度を設け、認定を受けた医師を地域医療支援病院等の管理者として評価する仕組みを導入。医師の配置調整や各養成過程における医師確保策に関して都道府県が行使できる権限を拡大する。知事には、公立医療機関の増床・開設にかかる申請を地域医療構想で示された病床の必要量に照らして不許可にできる権限も付与する。
厚労部会による同法案の審査は3回目。前回(3月2日)は、地域医療構想に関する知事権限の強化に対し「削除」を求める声も上がったが、橋本岳部会長によると、今回は「早く実行してほしいという地域の声もある」などの意見が上がり、他の施策にも大きな異論はなく了承されたという。